「ラブブ」人気に赤信号 下火になった原因は?

生活・くらし

中国の玩具大手ポップマートの株価が、8月の最高値から4割超急落した。看板キャラ「ラブブ」が世界的にヒットし、株価は年初から約3.8倍に急騰したが、増産による希少性の低下や中古価格の下落で投機資金が流出。米年末商戦の不振も重なり、サンリオに並ぶとの期待に影を落としている。

ラブブって何?

香港出身のアーティスト、カシン・ルン(Kasing Lung)氏が描く絵本シリーズ「The Monsters(ザ・モンスターズ)」に登場する妖精です。ウサギのような長い耳、ギザギザの歯、そして「いたずらっ子」のような表情が特徴。中には「ブサカワ」と評するファンも多く、毛むくじゃらのぬいぐるみタイプが特に人気です。

どうして人気が出たの?

最大のきっかけは、2024年にBLACKPINKのリサなどの世界的トップアイドルが、私物のバッグにラブブのキーホルダーをつけてSNSに投稿したことです。これにより、東南アジアや欧米の若者の間で一気に「ファッションアイテム」としての地位を確立しました。また、箱を開けるまで中身がわからない「ブラインドボックス」形式での販売が、ファンの収集欲やSNSでの開封動画ブームを加速させました。

人気急落の理由

主な理由は「供給過多による希少性の喪失」です。爆発的なブームを受けてメーカーが増産を行った結果、かつてのような「手に入らないプレミアム感」が薄れてしまいました。これにより、高額で取引されていた中古市場の価格が暴落し、利益目的で買い占めていた投機的な層が一斉に手を引いたことが、株価急落の大きな要因となりました。

まとめ

ラブブはアイドルの発信力をきっかけに、アートトイの枠を超えた世界的なファッション現象を巻き起こしました。しかし、供給増による希少性の低下は「熱狂的なブーム」の難しさを示しています。今後はラブブ一辺倒ではなく、MOLLYやSKULLPANDAといった他のIP(知的財産)をいかに育成し、安定したブランド価値を維持できるかが、ポップマートの成長の鍵となりそうです。

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