千葉市は、千葉ロッテとイオンモールの3者でZOZOマリンスタジアムを官民連携によりドーム型で再整備する方針を発表しました。一度は屋外型とされたが、球団側の要請で再検討。まちづくりの一環として基本計画の策定を進め、物価高騰などの不透明な資金計画を慎重に精査し、年度末に事業実施を判断します。
ZOZOマリンスタジアムとは?
千葉県千葉市美浜区(幕張新都心)にある、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」の本拠地です。現在は屋外型のスタジアムですが、建設から数十年が経過しており、新築移転や建て替えを含めた再整備構想が以前から進められていました。
ドーム型にするメリット
一度は「屋外型」で方針が固まりかけたものの、球団側の要請により「ドーム型」への再検討が行われました。天候に左右されずに試合やイベントを開催できるだけでなく、単なる野球場の建て替えにとどまらない「幕張新都心の新たなまちづくり」や地域の価値向上につながる点が大きなメリットとして期待されています。
今後の計画
今後は千葉市、千葉ロッテ、そして事業協力者となったイオンモールの3者が連携し、整備手法や管理運営、費用負担などの具体的な「基本計画」を検討していきます。昨今の国際情勢による工事費の高騰などを慎重に試算した上で、今年度末(来年3月ごろ)までに事業を実施するかどうかの最終判断が下される予定です。
まとめ
長年の課題だったZOZOマリンスタジアムの再整備は、官民連携による「ドーム化」という新たな方向へと大きく舵を切りました。多額の投資や物価高騰という資金面のハードルを慎重に見極めつつ、幕張の未来を担う一大プロジェクトとして、年度末の最終判断に注目が集まっています。
参考:風、塩害、猛暑への対策の意図も
1. 風による「プレーへの影響」と「観戦環境」の改善
現在の球場は、時に風速10m〜15mを超える突風が吹き荒れ、打球の軌道が急激に変わることで有名です。ドーム化によってこの強風を完全にシャットアウトし、選手が実力を公平に発揮できる安定したプレー環境を作ることができます。また、観客にとっても「風が強すぎて寒い」「食べ物が飛ばされる」といった不満が解消され、快適に観戦できるようになります。
2. 「塩害」による建物の深刻な劣化対策
海からの風には大量の塩分が含まれているため(塩害)、現在のスタジアムは金属部分のサビやコンクリートのひび割れなど、一般的な立地の球場よりも施設の劣化が激しく、毎年の維持・修繕に莫大なコストがかかっていました。新球場を密閉型のドームにすることで、建物の内側や設備が潮風に直接さらされるのを防ぎ、長期的なメンテナンスコストを抑える狙いもあります。
3. 近年の「猛暑(気候変動)」への対策
風に加えて、近年は夏場の「命に関わる猛暑」も大きな問題になっていました。ドーム化して空調を完備することは、熱中症から選手やファンを守るために不可欠であると、球団側(ロッテ)からも強く要望されていました。
まとめると 今回のドーム化は、マリンスタジアムの宿命でもあった「強風・塩害・猛暑」という過酷な自然環境を克服し、365日いつでも安全・快適に使えるエンターテインメント空間にするための、必然の選択だったと言えます。

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