熊本地震から10年、災害時のデマ拡散への備えが重要です。SNSでは過去の画像やAI生成画像、虚偽の救助要請などが、愉快犯や収益目的で投稿されます。被害を防ぐには、公的機関や報道機関の情報を直接確認し、不確かな情報は拡散せず一度立ち止まって真偽を確かめる冷静な姿勢が求められます。
どうしてデマ情報が拡散されるのか
災害時は誰もが強い不安や混乱の中にあり、「早く情報を共有して誰かを助けたい」「被害を知らせなければ」という善意や使命感が働きやすくなります。しかし、その心理が仇となり、情報の真偽を確かめる前に反射的に拡散(シェアやリポスト)してしまうことが主な要因です。また、衝撃的な画像や動画は人々の目を引きやすく、内容が過激であるほど瞬く間に広まってしまう傾向があります。
悪質なインプレッション稼ぎの可能性も
近年問題となっているのが、SNSの収益化プログラムを悪用した「インプレッション(閲覧数)稼ぎ」です。注目を集めることで広告収入を得ることを目的に、わざと嘘の情報を流したり、生成AIで加工したショッキングな画像を使ったりする投稿者が存在します。また、存在しない住所での救助要請といった虚偽投稿は、救助隊のリソースを無駄に割かせることになり、人命に関わる非常に悪質な行為といえます。
デマにだまされないために気をつけたいこと
不確かな情報に接した際は、まず「公式な発信源」を確認する癖をつけましょう。
- 公的機関の確認: 自治体、警察、消防、気象庁などの公式サイトや公式SNSを直接チェックする。
- 投稿者の背景を見る: そのアカウントが普段どのような投稿をしているか、過去の履歴を確認する。
- 一度立ち止まる: 「これは本当かな?」と疑い、安易にリポスト(拡散)しない。
- 報道機関の利用: 大手メディアや新聞社が同様の事実を報じているかを確認する。
まとめ
大災害の混乱に乗じたデマは、私たちの不安な心に巧みに付け込んできます。善意による拡散であっても、結果として救助活動を妨げたり、さらなるパニックを引き起こしたりするリスクがあることを忘れてはいけません。「情報を広める前に一度立ち止まる」という一人ひとりの冷静な行動が、自分と周りの人々をデマの被害から守る最大の備えとなります。

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