4日の日経平均株価は、前日比2033円安の5万4245円と3日続落しました。米・イスラエルによるイラン攻撃を受けた情勢悪化や、前日の米ダウ平均急落が重しとなり、取引中には一時2600円超下落。半導体関連株を中心にリスク回避の売りが加速し、下落幅は史上5番目の大きさを記録しました。
今回の下落の主な要因
最大の要因は中東情勢の急激な悪化です。アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が開始されたことで、地政学リスクが最高潮に達しました。これに伴い、以下の連鎖が発生しています。
- リスク回避の売り: 先行き不透明感から、投資家が株式などの「リスク資産」を手放し、現金や安全資産へ資金を移す動きが加速しました。
- 米株安の波及: 前日のニューヨーク市場でダウ平均が大幅下落した流れを引き継ぎました。
- 主力株の急落: 指数への影響力が大きいアドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連株、ソフトバンクグループなどが軒並み売られたことが、日経平均を押し下げました。
今後の展望を考える
短期的には、イランによる報復の規模やホルムズ海峡の封鎖リスクなど、軍事的な進展に相場が振り回される「ボラティリティ(価格変動)の激しい展開」が続くと予想されます。 一方で、過度な下落は自律反発を招く可能性もあります。史上5番目という記録的な下げ幅を記録したことで、割安感を感じた買い戻しが入るかどうかが焦点となります。
持っている株は売った方がいい?
結論から言えば、「目的なくパニックで売ること」は避けるべきです。 もし保有している理由が「長期的な資産形成」であれば、一時的な情勢不安による下落で手放すと、将来の回復局面を取り逃がすリスクがあります。ただし、レバレッジをかけている場合や、生活資金を投じている場合は、リスク許容度を超えない範囲での整理が必要になるケースもあります。
慌てて株を売る必要はないと考えられる理由
- 業績との乖離: 今回の下落は企業の不祥事や業績悪化ではなく、外部環境(地政学)によるものです。優良企業の価値そのものが損なわれたわけではありません。
- 歴史的なパターン: 過去の紛争時も、発生直後は大きく下げますが、事態が膠着または沈静化に向かうと、株価は元の水準へ回復する傾向があります。
- 配当と優待: 株を持ち続けることで得られる配当金や株主優待の権利は、株価が下がっても維持されることが多い(業績悪化による減配を除く)ため、インカムゲインを重視するなら保有継続が合理的です。
まとめ
今回の5万5000円割れは、中東の戦火というショッキングなニュースによる「恐怖心」が引き起こした側面が強いです。下落幅は大きいですが、まずは冷静に自身の投資目的を思い出し、「嵐が過ぎ去るのを待つ」姿勢が、長期的な資産運用においては重要になります。


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